- ジブリ映画「猫の恩返し」バロンの正体は?
- ジブリ映画「猫の恩返し」バロンの正体を知りたい
- なぜ「耳をすませば」のバロンが猫の恩返しに登場するの?
こちらの記事は、このような方に対して書いています。
「猫の恩返し」は、2002年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画です。監督は森田宏幸さん。
ジブリ映画「耳をすませば」の主人公である月島雫が書いた物語という作品――耳をすませばのスピンオフ――です。そのため、猫の男爵バロンとムーンが2作に共通して登場します。
そのような訳で、こちらの記事ではジブリ映画「猫の恩返し」バロンの正体を解説します。
- 「猫の恩返し」バロンの正体
- バロンが「猫の恩返し」と「耳をすませば」に登場する理由
こちらの記事によって、ジブリ映画「猫の恩返し」を楽しんでいただければ幸いです。
「猫の恩返し」バロンの正体
猫の恩返しに登場するバロンの正体は、次の通りです。
- バロンのモデル:耳をすませばの猫の人形
- バロンの外見:身の丈30センチほどのイギリス紳士
- バロンの本名:フンベルト・フォン・ジッキンゲン
- バロンの性格:キザ
- バロンの能力:猫の国を滅ぼしかねない力
- バロンの地位:猫の事務所の所長
- バロンの一人称:わたし
それぞれの詳細については、下記をご覧下さい。
バロンのモデル:耳をすませばの猫の人形
バロンのモデルは、ジブリ映画「耳をすませば」に登場する猫の人形です。
猫の恩返しは、「耳をすませば」に登場する月島雫による物語という設定になっています。そのため本作に登場するバロンのモデルは、「耳をすませば」に登場する猫の人形バロンです。
バロンの外見:身の丈30センチほどのイギリス紳士
バロンの外見は、身の丈30センチほどの二足歩行の猫の人形です。タキシード姿にステッキという、イギリス紳士を彷彿させられる風貌をしています。
ちなみに原作版のバロンの毛色は黒に近いこげ茶で、衣装も黒を基調としていますが、映画版では黄色がかった茶色の毛皮に白のタキシードを羽織っています。
バロンの本名:フンベルト・フォン・ジッキンゲン
バロンの本名は、フンベルト・フォン・ジッキンゲンです。イギリス紳士の風貌と打って変わって、名前はドイツ貴族になっています。
余談ですが、ファーストネームの「フンベルト」は、中世から存在するドイツの男性の名前です。欧州で「フンベルト」は、昔から多くの国で使われています。イタリア語では、「ウンベルト」と発音します。これは、イタリア王国最後の国王・ウンベルト2世と同じです。
そして、ラストネームの「フォン・ジッキンゲン」は、ドイツで少なくとも13世紀にまで遡られる由緒ある貴族の家柄です。
宗教改革期にトリーア大司教に対して反乱を起こした「最後の騎士」フランツ・フォン・ジッキンゲンは有名なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
バロンの性格:キザ
バロンの性格は、どんな時でも冷静沈着で紳士的です。また、ムタはバロンを「キザ」と言っています。原作は映画版に比べて、少し茶目っ気が強めなようです。
バロンの能力:猫の国を滅ぼしかねない力
バロンは身体能力に優れており、剣術の腕前は一流です。また、猫の国を滅ぼしかねない力があると言われています。
バロンの地位:猫の事務所の所長
バロンの地位は、「猫の事務所(原作では「地球屋」という名前がある)」の所長です。
バロンの一人称:わたし
バロンの一人称は基本的に「わたし」です。しかし、クライマックスの1シーンのみ、「俺」になっています。
バロンが「猫の恩返し」と「耳をすませば」に登場する理由
バロンは、「猫の恩返し」と「耳をすませば」の2作品に登場します。
それは本作が、「耳をすませば」の主人公である月島雫が書いた物語だからです。つまり猫の恩返しは、いわゆる二重構造になっています。
物語の二重構造とは、物語の中で物語られる、入れ子構造の作中作小説のことです。登場人物が小説の中で小説を書いたり、物語を創作したり、翻訳に勤しんだりすることで、本来の主軸となるストーリーとは異なる物語や世界が展開します。
――閑話休題。
「猫の恩返し」のバロンは、「耳をすませば」に登場する猫の人形バロンがモデルになっているため、両作品に登場するという訳です。
まとめ
こちらの記事では、ジブリ映画「猫の恩返し」バロンの正体を解説を紹介しました。
- 「猫の恩返し」バロンの正体
- バロンが「猫の恩返し」と「耳をすませば」に登場する理由
こちらの記事が、猫の恩返しを楽しむきっかけになれば幸いです。
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