- ハウルの動く城の意味がわからない
- ハウルの動く城を理解できない
- ハウルの動く城を理解したい
- ハウルの動く城をを観たい
- ハウルの動く城を楽しみたい
こちらの記事は、このような方に対して書いています。
本ブログの筆者は映画好きで、4歳から云十年も映画を観ています。もはや何作観たのか分かりません。
もちろん、映画「ハウルの動く城」も視聴しています。
ところで、ハウルの動く城は、ジブリ映画の中でも興行収入の良い作品です。
その一方、本作は難解であるため、ハウルの動く城の意味が分からないという方は、映画公開10年を過ぎた現在でも多いようです。
そのような訳で、こちらの記事では「ハウルの動く城の意味がわからない方のための解説書」と題して、ハウルの動く城について解説します。
- ソフィーの暮らしている国と隣の国が戦争中
- 戦争に対しハウルは中立的な立場
- ハウルは魔法使い
- カルシファーはハウルの心臓をもらった
- マルクルの正体は人間
- ハウルとマルクルは師弟関係
- 昔にソフィーと会っているため
- ハウルに近づいたため
- ソフィーは言霊を扱う魔女
- 老婆になったことを隠せないから
- ハウルとカルシファーの契約を見破りソフィーの呪いは解けた
- 自分自身で呪いをかけているためソフィーは老ける
- 荒地の魔女はハウルに固執するのは彼に恋しているため
- 荒地の魔女がハウルの心臓を星がるのは彼の心なだから
- 劇中の戦争は終結したが、再び開戦した
- カブが人間戻ったのはソフィーのキスによって呪いが解けたため
- ソフィーとハウルは、城で一緒に暮らしている
- ハウルの動く城はソフィーの成長をラブストーリーにからめたもの
- ハウルの動く城は説明されていることが分かると面白い
- ハウルの動く城が分かりにくいのは様々な理由があるため
- ハウルの動く城のメッセージは物事を変えるには意志が重要
- 参考文献の紹介
こちらの記事によって、ハウルの動く城を楽しんでいただければ幸いです。
ところで、こちらの記事は一人でも多くの方にハウルの動く城を楽しんでいただきたいという趣旨のものです。
そのためハウルの動く城や閲覧者の方の意見などを否定するものではありません。あしからずご了承下さい。
なお、こちらの記事の内容を引用や参考資料として紹介される場合、必ず筆者に連絡の上、筆者の著作物であることを必ず明示して下さい。
万一、筆者に無断で記事の内容を紹介した場合、法的手段を執らせていただきます。
- ハウルの動く城で戦争している国はどことどこ?
- 戦争に対するハウルの立場は?
- ハウルは魔法使いなの?
- ハウルとカルシファーの契約って何なの?
- ハウルの動く城のマルクルの正体は何?
- ハウルとマルクルの関係は何なの?
- なぜハウルはソフィーを溺愛するの?
- ハウルの動く城のソフィーは何で老婆にされたの?
- ハウルの動く城のソフィーは魔女なの?
- ハウルの動く城のソフィーが旅に出た理由は?
- ハウルの動く城のソフィーの呪いは、なぜ解けたの?
- ハウルの動く城のソフィーは、なぜ老けたり若返ったりするの?
- ハウルの動く城の荒地の魔女は、なぜハウルに固執するの?
- ハウルの動く城の荒地の魔女は、なぜハウルの心臓を欲しがるの?
- ハウルの動く城の戦争は、どうなったの?
- ハウルの動く城のカブは、なぜ突然人間になったの?
- ソフィーとハウルは、どうなったの?
- ハウルの動く城のストーリーが分からない
- ハウルの動く城は面白くないの?
- なぜハウルの動く城は分かりにくいの?
- ハウルの動く城のメッセージは何?
- ハウルの動く城の意味がわからない方のための解説書まとめ
- 参考文献
- ハウルの動く城の関連記事
ハウルの動く城で戦争している国はどことどこ?
ソフィーの暮らしている国とカブ(王子)の国が戦争しています。
戦争に対するハウルの立場は?
どちらの味方でもありません。
余談ですが、物語終盤のハウルは家(ソフィー達の暮らし)を守るため両方の国と戦います。
厳密に言うと、空襲で町が燃えないようにしているの方が表現として正しいのかもしれません。
本作において戦争は、物事を変えるために重要な人の意志を奪うものの象徴――周囲――の1つとして描かれています。
つまり、ハウルはソフィー達が自分の意志で生きられるよう、人から何もかも奪う戦争と戦っているという訳です。
ハウルは魔法使いなの?
ハウルは、魔法使いです。
ハウルとカルシファーの契約って何なの?
ハウルとカルシファーの契約とは、カルシファーにハウルの心臓を与える代わりに、カルシファーはハウルに力を与えるというものです。
カルシファーの正体は、星の子です。
星の子は、地上で消えてしまう運命にあります。それを哀れに思ったハウルは、カルシファーになる星の子に心臓をあげます。
これによりカルシファーは悪魔となり、ハウルはカルシファーの力を得ました。
これが、ハウルとカルシファーの契約です。
ちなみにカルシファーという名前は、過去に行ったソフィーによって名付けられたものです。
ハウルの動く城のマルクルの正体は何?
マルクルの正体は人間です。これも原作の設定が踏襲されています。
ハウルとマルクルの関係は何なの?
ハウルとマルクルの関係は、師匠と弟子です。
なぜハウルはソフィーを溺愛するの?
昔――カルシファーと契約した時――に見た「未来で待ってて」と言っていた女性だからです。
実を言うと、兵隊を助けた時にハウルはソフィーを昔に見た女性だと気づいていました。
これは、英語版の兵隊を助けた時の台詞「I was looking for you.(私はあなたを探していました)」より分かります(日本語版の台詞『やぁ、ごめんごめん。探したよ』でも分かりますが、英語版に比べるとニュアンス的に分かりにくいかもしれません)。
余談ですが、この台詞は「ハウル…ごめんね、あたしぐずだから。ハウルはずっと待っててくれたのに」というソフィーの台詞の伏線になっています。
過去の出来事を知った時、ハウルの台詞「I was looking for you.(私はあなたを探していました)」の意味を、ソフィーはようやく理解します。
だから、鳥の姿になってしまったハウルを見た時、ソフィーは「ハウル…ごめんね、あたしぐずだから。ハウルはずっと待っててくれたのに」と言うのです。
このようにハウルがソフィーを溺愛するのは、ソフィーが昔に会った女性だったためです。
ハウルの動く城のソフィーは何で老婆にされたの?
ソフィーが老婆にされたのは、ハウルに接触したためです。
荒地の魔女はハウルに恋をしている――――あるいは彼に未練があると考えられます。
ハウルの動く城の続編を観ていないので事実を確認できていませんが、もしかするとハウルが荒地の魔女の傍を離れた理由は、「未来で待ってて」と言っていた女性――――つまり、ソフィーだったのかもしれません。
そして、ハウルの動向を探っていた荒地の魔女は、ハウルの指輪の色が変わったことを知ります。
このことより、ソフィーを自分からハウルを奪った女性だと思った荒地の魔女は、復讐したのではないかと本ブログの筆者は考えています。
ハウルの動く城のソフィーは魔女なの?
ソフィーは魔女です。
これは原作の設定が踏襲されており、劇中でソフィーの発言全てが、しばらくして現実になっていることより分かります。
余談ですが、ソフィーは自らの発言「ん?そうさ、この国一こわーい魔女だよ? 」によって、国一番の程度がはなはだしい――驚くほどすぐれている。はかりしれないという意味――魔女になっています。
ハウルがソフィーを探していたことを考えると、彼女はハウルよりも強力な魔法使いになっていると考えた方が良いでしょう(これがハウルとカルシファーが命を落とさなかった伏線になっています)。
そして 「そうさ、この国一番のきれい好きな魔女さ」という台詞によって 、今いる国で「一番美しい人が好きな魔女」になりました。
つまり、ソフィーはハウルに恋をしているという訳です。
ハウルの動く城のソフィーが旅に出た理由は?
老婆であることを隠し通せないからです。
ハウルの動く城のソフィーの呪いは、なぜ解けたの?
灰かきの際、カルシファーを他所に退けたことにより、荒地の魔女の呪いは解けたと考えられます。
灰かき以前、ソフィーとカルシファーは次のようなやり取りをしています。
- カルシファー:
- ハウルと、おいらの契約の秘密を見破ってくれたら呪いは解けるんだ。 そしたら、あんたの呪いも解いてやるよ!
- ソフィー:
- 分かったわ……取引ね……んん……
実を言うと、カルシファーの提案にソフィーが「分かったわ」と返事したことにより、言霊の魔法が発動しています。
そのため、ハウルとカルシファーの契約の秘密が見破られると、ほぼ自動的にソフィーの魔法によって彼女の呪いが解けるという仕組みです(実に巧妙ですよね)。
それでは、いつソフィーの呪いは解けたのでしょうか?
それは、灰かきの際です。
灰かきの際、カルシファーを他所に退けました。その際、カルシファーは力を失いかけ、ハウルの心臓に戻りました。
これがハウルとカルシファーの契約の秘密です。
つまり、知らず知らずのうちにソフィーは2人の秘密を見破っていたのです。もちろん、ソフィーは「その事実」を知りません。
余談ですが、灰かきの後に眠っているソフィーの姿が戻っているシーンは、灰かきの際に荒地の魔女の呪いが解けたことを示唆するためのものです。
ただし解けたのは、荒地の魔女の呪いだけです。
ソフィー自身のかけている呪い――後ろ向きな性格や自己肯定感の低さ――は、未だ解けていません。
そのため、ソフィーは気持ちの状態によって、若返ったり老けたりするのです。
ハウルの動く城のソフィーは、なぜ老けたり若返ったりするの?
ソフィー自身が、自分に呪いをかけているためです。
先述の通り灰かきの際、荒地の魔女にかけられた呪いは解けています。
実を言うと眠っているソフィーの姿以外に、ハウルの動く城の絵コントや荒地の魔女の台詞 「はぁ、はぁ……おっかしぃわねぇ……なんであんな、元気なの!?」でも、呪いが解けていることが分かります。
ところが、無自覚で言霊を扱う魔女であるソフィーが、無意識に自分自身に呪いをかけているため、彼女の見た目は変わるのです。
ハウルの動く城の荒地の魔女は、なぜハウルに固執するの?
荒地の魔女が、ハウルに恋をしているからです(というよりも、元カレのハウルに未練があると言った方が良いでしょうか)。
ハウルの動く城の荒地の魔女は、なぜハウルの心臓を欲しがるの?
ハウルの動く城において、心臓は心だからです。
この件について詳しいく知りたい方は、下記のリンク先「ハウルの動く城の伝えたいことは、物事を変えるのは意志を持つことが大事ということ」の「ソフィーとハウルのやり取り」をご覧下さい。
ハウルの動く城の戦争は、どうなったの?
ソフィーの暮らす国と隣国の戦争は物語の終盤に集結しました。
しかし、戦争を反対していた王子がハウルの動く城に暮らすようになったため、再び戦争が始まります。
その様子を描いているのが、エンディング直前の軍用飛行船です。
ハウルの動く城のカブは、なぜ突然人間になったの?
かかしのカブの正体は、隣国の王子です。
戦争するのに邪魔だった彼は、呪いを掛けられカブ頭のかかしにされました。
ところが、(無自覚で言霊の魔法を扱う)ソフィーにキスされたことによって、呪いが解けて人間の姿に戻れたという訳です。
ソフィーとハウルは、どうなったの?
ハウルの城で、一緒に暮らしています。
エンディング直前のシークエンスを見ると、これは分かります。
ハウルの動く城のストーリーが分からない
ハウルの動く城は、「後ろ向きなソフィーが、呪いによって老婆になったことをきっかけに、ハウルと行動を共にすることによって、前向きになる」物語です。
それをハウルとのメロドラマ――ラブストーリーとして語られています。
ハウルの動く城は面白くないの?
人によって感想は様々です。しかし、少なくとも本ブログの筆者にとってハウルの動く城は、とても面白い映画の1つです。
なぜハウルの動く城は分かりにくいの?
ハウルの動く城の意味が分かりにくい理由は、次の通りです。
- ほぼ説明台詞がない
- 映像によって説明される(裏)設定が多い
- どんでん返しに関わる部分の時系列が逆になっている
- 一部の台詞に言葉遊びが用いられている
- 三幕構成や言葉の意味などの知識が必要である
これらの理由により、ハウルの動く城の意味が分かりにくくなっています。
ハウルの動く城のメッセージは何?
ハウルの動く城で宮崎駿監督の伝えたいことは、「物事を変えるのは、周囲のせいでも能力のせいでもなく、自分自身がどう意志を持つことができるかが大事」ということです。
ハウルの動く城のメッセージについて詳しく知りたい方は、下記のリンク先「」をご覧下さい。
ハウルの動く城の意味がわからない方のための解説書まとめ
こちらの記事では、ハウルの動く城の意味がわからない方のための解説書と題して、本作の分かりにくい点を分かりやすく解説しました。
- ソフィーの暮らしている国と隣の国が戦争中
- 戦争に対しハウルは中立的な立場
- ハウルは魔法使い
- カルシファーはハウルの心臓をもらった
- マルクルの正体は人間
- ハウルとマルクルは師弟関係
- 昔にソフィーと会っているため
- ハウルに近づいたため
- ソフィーは言霊を扱う魔女
- 老婆になったことを隠せないから
- ハウルとカルシファーの契約を見破りソフィーの呪いは解けた
- 自分自身で呪いをかけているためソフィーは老ける
- 荒地の魔女はハウルに固執するのは彼に恋しているため
- 荒地の魔女がハウルの心臓を星がるのは彼の心なだから
- 劇中の戦争は終結したが、再び開戦した
- カブが人間戻ったのはソフィーのキスによって呪いが解けたため
- ソフィーとハウルは、城で一緒に暮らしている
- ハウルの動く城はソフィーの成長をラブストーリーにからめたもの
- ハウルの動く城は説明されていることが分かると面白い
- ハウルの動く城が分かりにくいのは様々な理由があるため
- ハウルの動く城のメッセージは物事を変えるには意志が重要
こちらの記事が、ハウルの動く城を楽しむきっかけになれば幸いです。
参考文献
本記事の執筆にあたって参考にした文献は、次の通りです。
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