- なぜラプンツェルのユージーンが死亡するの?
- ラプンツェルのユージーンが死亡する理由を知りたい
- なぜラプンツェルのユージーンが生き返るの?
- ラプンツェルのユージーンが生き返る理由を知りたい
- ラプンツェルはユージーンが死ぬ話なの?
- ラプンツェル冒頭のユージーンの台詞の意味を知りたい
- 塔の上のラプンツェルを楽しみたい
こちらの記事は、このような方に対して書いています。
本ブログの筆者も、映画「塔の上のラプンツェル」を視聴しています。
実を言うと、本ブログの筆者は映画「塔の上のラプンツェル」を観たのがきっかけで、ディズニーのアニメ映画を観るようになりました。
それくらいインパクトのあった映画です。
ところで、インターネットには「ラプンツェル ユージーン 死亡」や「ラプンツェル ユージーン 生き返る」と検索される方が多いようです。
そのような訳で、こちらの記事では映画「塔の上のラプンツェル」に登場するユージーンが死亡し生き返る理由を解説します。
- ユージーンが死亡する理由
- ユージーンが生き返る理由
- 冒頭のユージーンの台詞の意味
映画「塔の上のラプンツェル」について上記のことが分かるので、本作に対する理解が深まるはずです。
少なくとも、より一層映画「塔の上のラプンツェル」を楽しめるようになるでしょう。
そして、もっと映画「塔の上のラプンツェル」を好きになるかもしれませんよ!
余談ですが、こちらの記事で紹介している内容は本ブログの筆者の妄想ではありません。こちらの記事で紹介している内容は、劇中や参考資料、脚本のルールで説明されている事実をまとめたものです。
また、こちらの記事はAIに作らせたものではありません。すべて本ブログの筆者が執筆したもの――――つまり本ブログの記事は、インターネット上にある誤った情報を基にAIに作られたものではありません。
そのため、本ブログの筆者の妄想や事実とかけ離れた内容でないのでご安心下さい。
――という訳で、こちらの記事によって映画ホーンテッドマンションを楽しんでいただければ幸いです。
ラプンツェルのユージーンが死亡する理由
ユージーンが死亡するのは、ラプンツェルを救出する際にゴーテルに刺されたからです。
そのため、彼は塔から転落して死んだのではありません。負傷しただけです。
ちなみに、これは直接的な表現での理由。
ユージーンの死亡は、間接的に下記について表現しています。
- 自由人であるユージーンの自由の喪失
- 幽閉されていたラプンツェルの自由の獲得
- 本の主人公のような冒険家になれなかった大泥棒の死
ユージーンの死亡によって、間接的に上記が表現されています。
裏を返せば、これらの間接的な表現をするために、脚本家はユージーンを死亡させたという訳です。
この意味が分かると、ユージーンの死亡が「どれだけ」重要な役割をはたしているのかも分ると思います(この件については後述しています)。
ラプンツェルのユージーンが生き返る理由
参考資料(Howard, Byron; Greno, Nathan (directors) (November 24, 2010). Tangled (Motion picture). United States of America: Walt Disney Studios Motion Pictures.)によるとユージーンが生き返るのは、ラプンツェルの涙を通して花の魔法が現れたからです。
そのため時が戻ったとか、気恥ずかしくなる理由によってユージーンは生き返ったのではありません。
ちなみに、これは直接的な表現での理由です。
ユージーンの生き返りは、間接的に2つのことを表現しています。
1つは彼が本の主人公ような冒険家になったことで、もう1つは本の主人公のような冒険家に憧れていた頃のユージーンです。
これらが、ユージーンの生き返りによって間接的に表現されています。
つまりユージーンは、映画「千と千尋の神隠し」の千尋のように、仮の姿「フリン・ライダー」から本当の姿「ユージーン・フィッツハーバード」に戻ったという訳です。
もっと分かりやすく言うと、大泥棒から冒険家になったということです。
ここまでの話で勘のよい方は、映画冒頭におけるユージーンの台詞「これは俺がどうやって死んだかを描いた物語」の意味に気付かれたかもしれませんね。
映画「塔の上のラプンツェル」は、ユージーンの成長物語でもあるのです。
ラプンツェル冒頭で死をほのめかすユージーンの台詞の意味
映画「塔の上のラプンツェル」の冒頭で、ユージーンが「これは俺がどうやって死んだかを描いた物語」と言います。
ところが、先述の通りユージーンは死亡し生き返るため、冒頭におけるユージーンの台詞の意味が分からないという方もいらっしゃるようです。
先述の通りユージーンの台詞の意味には、映画「塔の上のラプンツェル」は彼の成長を描いた物語であるという意味が込められています(ユージーン本人は否定していますが)。
そして脚本上、彼の台詞には2つの意味――――仕掛けがあります。
1つはフックで、もう1つはヒネリの予告です。
これら2つの仕掛けが、冒頭のユージーンの台詞に施されています。
そして、これらは視聴者を映画「塔の上のラプンツェル」の物語に惹き込み、終盤で映画に隠した意味を明かし視聴者を驚かせるために使われているものです。
ところでフックとヒネリの予告について詳しく知りたい方は、該当する小見出しをご覧下さい。
死をほのめかすユージーンの台詞の仕掛け1:フック
フックとは、視聴者を物語に惹き込むための仕掛けのことです。
通常、視聴者の好奇心を刺激したり、感情を揺さぶったりすることによって「続きを知りたい」と思わせるため物語の冒頭部分に設置されます。
そして先述のユージーンの台詞は、映画「塔の上のラプンツェル」のフックとして設置されたものです。
つまり、彼が「これは俺がどうやって死んだかを描いた物語」と言うことにより、視聴者に「え、ラプンツェルの話じゃないの?」や「この人、死んじゃうの?」などと思わせ、物語に惹き込んでいるという訳です。
――――と同時に、彼の台詞自体が映画「塔の上のラプンツェル」の秘密になっており、視聴者を映画の終わりまで牽引する重要な役割も果たしています。
実を言うとユージーンは、いきなり「ほとんど秘密」を明かしているのですが、巧妙な台詞回しによって「その事実」を隠蔽しているのです。
死をほのめかすユージーンの台詞の仕掛け2:ヒネリの予告
冒頭のユージーンの台詞は、ヒネリを明かすポイントを予告しています。
ところでヒネリとは、巧みに張り巡らされた伏線が回収され、想定外の事実――秘密――が明かされる瞬間のことです。
通常、物語の区切りになる2つのターニングポイントやミッドポイント、クライマックスに設置されます。
秘密の隠される時間が長いほど、ヒネリのインパクトは強くなります。
そのヒネリ――――秘密の明かされるポイントを映画「塔の上のラプンツェル」は、冒頭のユージーンの台詞によって明かしているのです。
つまり、脚本家の方は「ユージーンの死亡するシーンで秘密を明かすから、そこまで必ず観て下さいね」と言っているという訳です。
ちなみに45年以上も数々の映画やドラマを観てきましたが、映画「塔の上のラプンツェル」以外で「こんなこと」をする作品を観た記憶がありません。
しかも大泥棒フリン・ライダーが死亡することによって、本の主人公のような冒険家になりたかたったユージーン・フィッツハーバードに戻る――――あるいは、冒険家ユージーン・フィッツハーバードになるという美しい表現は素晴らしいの一言です。
そして、このシーンで「映画『塔の上のラプンツェル』はユージーンの成長物語でもある」という秘密をさり気なく明かすのも上品だと思いました。
話に戻りますが、このように冒頭のユージーンの台詞は、ヒネリを明かすポイントを予告する仕掛けになっています。
「塔の上のラプンツェル」は夢を叶えたユージーンの話
映画「塔の上のラプンツェル」の冒頭で、ユージーンが「これは俺がどうやって死んだかを描いた物語」と言います。
先述の通りユージーンの台詞の意味には、映画「塔の上のラプンツェル」は彼の成長を描いた物語でもあるという意味が込められています。
また脚本上、彼の台詞にはフックとヒネリの予告という仕掛けが施されています。
フックにより視聴者を映画「塔の上のラプンツェル」の物語に惹き込み、ヒネリの予告によって映画の秘密を明かし視聴者を驚かせるようにしています。
映画「塔の上のラプンツェル」では、これら2つの仕掛けによってユージーンの成長物語も描いています。
ちなみに冒頭のユージーンは映画「塔の上のラプンツェル」の語り部で、本の主人公のような冒険家になりたいという夢を叶えた彼です(ユージーンは自分の死を知っているため)。
そして映画「塔の上のラプンツェル」で、ユージーンは夢だった本の主人公のような冒険家になりました(彼のモノローグでは夢を叶えたと言っていませんが、泥棒を止めたと言っています)。
つまり夢を叶えたユージーンは、「塔の上のラプンツェル」という題名で彼の冒険話も語っているという訳です(本に登場することもできたというオチになっています)。
まとめ
こちらの記事では、ラプンツェルのユージーンが死亡し生き返る理由について解説しました。
- ユージーンが死亡するのは塔から転落したから
- ユージーンが生き返るのはラプンツェルの涙を通して花の魔法が現れたから
- 冒頭のユージーンの台詞の意味は映画の秘密をほのめかしている
最後に、こちらの記事が映画「塔の上のラプンツェル」を楽しむきっかけになれば幸いです。
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