- となりのナースエイドは恋愛ドラマなの?
- となりのナースエイドに恋愛要素はあるの?
- となりのナースエイドは医療ドラマであってほしい
こちらの記事は、このような方に対して書いています。
筆者は、ドラマ「となりのナースエイド」第1話を見ました。
SNSには、ドラマ「となりのナースエイド」が恋愛ドラマであることを期待していない方が多いようです。そしてドラマ内の恋愛要素に不満を抱いている方も少なくありません。
一方、主人公「桜庭澪」とバディ「竜崎大河」の関係が、恋愛に発展することを期待する声も多いようです。
そのような訳で、こちらの記事ではドラマ「となりのナースエイド」が恋愛ドラマなのか、中立的な立場で解説します。
- 前提条件:となりのナースエイドの原作はミステリー小説
- 総論:となりのナースエイドは医療ミステリー
- となりのナースエイドが恋愛ドラマでない3つの理由
- ドラマ「となりのナースエイド」にある恋愛要素
- となりのナースエイドに恋愛要素がある理由
こちらの記事によって、ドラマ「となりのナースエイド」を楽しんでいただければ幸いです。
- 前提条件:となりのナースエイドの原作はミステリー小説
- 総論:となりのナースエイドは恋愛要素とコメディ要素の強い医療ミステリー
- となりのナースエイドが恋愛ドラマでない3つの理由
- ドラマ「となりのナースエイド」にある恋愛要素
- となりのナースエイドに恋愛要素がある理由(原作と違いを出すため)
- ドラマ「となりのナースエイド」に恋愛要素はいらない問題
- まとめ
- ドラマ「となりのナースエイド」の関連記事
前提条件:となりのナースエイドの原作はミステリー小説
前提条件として、となりのナースエイドの原作のジャンルを解説します。
となりのナースエイドの原作は、ミステリーです。筆者は未読なので原作に恋愛要素があるのか分かりません。
しかし、となりのナースエイドは、Wikipediaで「星嶺大学医学部附属病院を舞台に新人ナースエイド(看護助手)の桜庭が先輩外科医の竜崎と奮闘する医療サスペンス物語」と紹介されています。
これらより、となりのナースエイドの原作はミステリーです。
総論:となりのナースエイドは恋愛要素とコメディ要素の強い医療ミステリー
まず結論を述べると、となりのナースエイドは恋愛要素とコメディ要素の強い医療ミステリーです。そのため、恋愛ドラマではありません。
このように結論づける理由は次の通り。
- 原作小説が医療ミステリー
- 続編が期待される作品
- 「ゼイチョー」で犯した過ち
このような理由により、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛ドラマではありません。恋愛要素とコメディ要素の強い医療ミステリーです。
ところで、となりのナースエイドが医療ミステリーである理由については、下記をご覧ください。
となりのナースエイドが恋愛ドラマでない3つの理由
となりのナースエイドが恋愛ドラマでない3つの理由は次の通りです。
- 原作小説が医療ミステリー
- 続編が期待されている作品
- 「ゼイチョー」で犯した過ち
これらの理由により、となりのナースエイドは恋愛ドラマではないと言えます。
理由1:原作小説が医療ミステリー
そもそも原作小説は、医療ミステリーです。そして原作には、恋愛要素はありません。
そのため本編を無視して恋愛要素を入れてしまうと、ドラマのテーマがぶれてしまいます。つまり駄作になるという訳です。
毎年のように量産される映像作品により、視聴者の目は肥えています。子供だましのような作品を作れば、たちまち視聴率が下落するのは必至。そんなリスクを、わざわざ選ぶでしょうか(リスクを選べない根拠は後述の『ゼイチョー』で犯した過ち)?
原作者とドラマ制作側の間で、どのような契約が交わされているのか分かりません。しかしドラマ制作における原作の変更は、大きなリスクがあります。
このような理由により、本作は原作通り医療ミステリーの路線を変えないでしょう。
理由2:続編予定のある作品
となりのナースエイドの原作は数々の伏線が未回収のようです(筆者は原作未読です。そのため『~ようです』という曖昧な表現になっています)。
どうやら続編を作れる余地がある作品みたいなんですよね。
そのため原作者(続編)に配慮して、原作をいじらないのではないでしょうか?
これには「セクシー田中さん」という根拠があります。「セクシー田中さん」も未完の原作漫画をドラマ化したもので、原作に配慮した形で放送を終了しました。
このような前例もあるので、ドラマ「となりのナースエイド」の主人公とバディを恋愛関係にするという改悪はしないでしょう。
それに二人が結ばれてしまえば、続編の映像化における脚本作りが困難になりますからね。
理由3:「ゼイチョー」で犯した過ち
実は、ドラマ「となりのナースエイド」を恋愛ドラマにしない根拠があります。
それは「ゼイチョー ~『払えない』にはワケがある~」です。
「ゼイチョー ~『払えない』にはワケがある~」は、原作を大幅にアレンジして、SNSで大批判されました。その上、視聴率は散々な結果に終わっています(視聴率は、2023年12月25日にビデオリサーチ社が発表したものです)。
▼「ゼイチョー ~『払えない』にはワケがある~」の視聴率
話数 | 世帯平均視聴率 | 個人視聴率 |
---|---|---|
第1話 | 5.9%(関東地区、速報値) | 3.4% |
第2話 | 6.6%(関東地区、速報値) | 3.8% |
第3話 | 6.0%(関東地区、速報値) | 3.5% |
第4話 | 6.0%(関東地区、速報値) | 3.5% |
第5話 | 5.3%(関東地区、速報値) | 3.1% |
第6話 | 5.2%(関東地区、速報値) | 3.0% |
第7話 | 5.1%(関東地区、速報値) | 2.8% |
第8話 | 4.6%(関東地区、速報値) | 2.5% |
原作を大幅にアレンジした、ドラマ「ゼイチョー ~『払えない』にはワケがある~」の視聴率は、このような結果でした。
ドラえもん映画や隠し砦の三悪人のように原作をアレンジして、失敗している作品は枚挙にいとまがないのは、ご存知の通りです。
「ゼイチョウゼイチョー~『払えない』にはワケがある~」は日本テレビで放送されたもので、確かプロデューサーは「となりのナースエイド」と同じく松本さん。
いくら何でも同じ過ちを、こんな短い期間で繰り返さないでしょう。
ドラマ「となりのナースエイド」にある恋愛要素
ドラマ「となりのナースエイド」にある恋愛要素は次の通りです。
- 竜崎大河が俺様系イケメン
- 桜庭澪と竜崎大河は、お隣さん
- 桜庭澪の台詞
- 第1話の竜崎大河に支えられる桜庭澪
- 第2話の竜崎大河の台詞「一緒に帰らないか」
- 第3話のお泊まり
- 第4話に竜崎大河に好意を抱く火神玲香が登場
ドラマ「となりのナースエイド」には、このような恋愛要素があります。
恋愛要素1:竜崎大河が俺様系イケメン
主人公「桜庭澪」のバディ「竜崎大河」が俺様系イケメンです。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛要素があり、恋愛ドラマだと思われています。
確かに、高杉真宙さん演じる竜崎大河みたいな俺様系イケメンが登場人物にいたら、恋愛ドラマだと思っても仕方ない話ですよね。
恋愛要素2:桜庭澪と竜崎大河は、お隣さん
主人公「桜庭澪」のバディ「竜崎大河」は、同じ寮のお隣さん同士です。
恋愛ドラマ「恋はつづくよどこまでも」でも、主人公の看護師と医師が隣同士でした。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛要素があり、恋愛ドラマだと思われています。
確かに「お隣さん同士」というのは、昭和の時代からある「恋愛もののベタな設定」の一つです。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」を恋愛ドラマだと思っても仕方ない話。
またナースエイドと看護師の違いはありますが、お隣さん同士なので、「恋はつづくよどこまでも」みたいな恋愛模様を「となりのナースエイド」に期待する気持ちもあるんでしょうね。
恋愛要素3:桜庭澪の台詞
ドラマ「となりのナースエイド」には、恋愛ドラマを匂わせる桜庭澪の台詞が、たくさんあります。
第1話22分32秒の「これってドS男子とカヨワイ女子が恋に落ちる超ベタなラブコメ展開」
第2話16分17秒「それって愛の告白ですか?」
第2話16分28秒「すみません、すみません。あの、ちょっと酔っていて、一瞬ラブコメ展開なのかなって思ってしまい。恥ずかしい」
このようにドラマ「となりのナースエイド」には、恋愛ドラマを匂わせる桜庭澪の台詞が。
また第1話24分58秒の「近い近い。それは男子を〇す距離感だから」や第1話25分09秒の「あんたも、ちょっと好きになってんじゃないわよ」など、小野夏芽も恋愛要素を匂わせる発言をします。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛要素があり、恋愛ドラマだと思われています。
確かに、これだけ恋愛を匂わせる台詞があったら、恋愛ドラマだと思っても仕方ない話ですよね。
良かったですね、制作陣の皆さん! 視聴者の99%が、皆さんの思惑通りの状態になっていますよ。
第1話の竜崎大河に支えられる桜庭澪
第1話で、よろめいた桜庭澪は、竜崎大河に支えられます。
そして「これってドS男子とカヨワイ女子が恋に落ちる超ベタなラブコメ展開」と桜庭澪は言いました(第1話22分32秒)。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛要素があり、恋愛ドラマだと思われています。
確かに、よろめいたヒロインを支えて助けるのは、恋愛もののベタなシチュエーションなので、恋愛ドラマだと思っても仕方ない話ですよね。
第2話の竜崎大河の台詞「一緒に帰らないか」
第2話で、竜崎大河は「一緒に帰らないか」と桜庭澪に言います。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛要素があり、恋愛ドラマだと思われています。
確かに、この台詞も恋愛ものの「ベタなシチュエーション」なので、恋愛ドラマだと思っても仕方ない話ですよね。
しかし、これは「異様に医療知識が豊富な桜庭澪」から興味を逸らすためのものです。
第3話のお泊まり
第3話では、桜庭澪が「竜崎大河の借りている部屋」に泊まります。実際は、竜崎大河が借りている、もう一つの部屋なのですが。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛要素があり、恋愛ドラマだと思われています。
確かに、お泊りも恋愛ものの「ベタなシチュエーション」なので、恋愛ドラマだと思っても仕方ない話ですよね。
しかし、これは「もう一つの部屋に泊まる」ようにして、恋愛もののベタな設定を回避していことより、遠まわしに「恋愛ものではない」と言っているだけなんですよね。
第4話に竜崎大河に好意を抱く火神玲香が登場
第4話には、竜崎大河に好意を抱く火神玲香が登場します。
そのため、ドラマ「となりのナースエイド」は恋愛要素があり、恋愛ドラマだと思われています。
確かに、恋のライバル登場も「ベタなシチュエーション」なので、恋愛ドラマだと思っても仕方ない話ですよね。
となりのナースエイドに恋愛要素がある理由(原作と違いを出すため)
それでは、なぜドラマ「となりのナースエイド」には恋愛要素があるのでしょうか?
それは次の通りです。
- 恋愛ものだという誤解
- ドラマの隠し味
- 恋愛要素はギミック
このような理由により、ドラマ「となりのナースエイド」には恋愛要素があると考えられます。
しかし本作が医療ミステリーということを考えると、恋愛要素は「視聴者を真相や伏線から目を逸らすためのギミック」として使われているのが濃厚です。
また本作は原作のある作品です。そのため恋愛要素を追加することにより、原作と違いを出していると考えられます。
恋愛要素がある理由1:恋愛ものだという誤解
大変言いにくいのですが、ドラマ「となりのナースエイド」を恋愛ものだと、視聴者が勘違いしていると考えています。
実を言うと、これが本命の答えです。
このように結論付ける理由は次の通りです。
- 恋愛ものだと公言されていない
- 主人公の台詞を真に受けている
- ラブコメを期待している
このような理由により、ドラマ「となりのナースエイド」を恋愛ものだと勘違いされていると考えています。
ただ主人公が解決する患者さんの問題の中に「恋愛」が含まれているので、それは描かれるのではないでしょうか。
恋愛要素がある理由2:ドラマの隠し味
先述の通り、原作では主人公とバディの恋愛は描かれません(仲間としては結束を深めていくようです)。
そのため、もしもドラマ「となりのナースエイド」において恋愛要素を組み込まれる場合、「もしかしたら二人とも相手に恋愛感情を抱いているんじゃないの?」と思わせるくらいになる可能性が高いでしょう(本作がコメディ要素の強い医療ミステリーのため)。
このように二人を曖昧な関係――例えばドラマ「トリック」の二人のような――にして、視聴者の創造にゆだねるのではないでしょうか。
そういう最終回の方が、続編のドラマも作りやすいですからね(続編のある作品には、このような終わり方をしている作品は多いですよね)。
恋愛要素がある理由3:恋愛要素はギミック
恋愛要素は、ドラマの仕掛けだと考えています。
例えば主人公とバディが偶然抱き合うシーンで、川栄さんが「恋愛関係になる」と言います。
これは、よくあるラブコメのシチュエーションを茶化(コメディに)している――あるいは、そうならないことを示唆するという物語のお約束事を実行している――んですよね。
また先述の通り恋愛要素は、「視聴者を真相や伏線から目を逸らすためのギミック」として使われている可能性が高いと推理しています。
いずれにしても本作にはドラマを面白くするためのギミックが多いので、恋愛要素も恋愛ドラマにするためのものではなく、ドラマを面白くするためのものの一つと考えた方が妥当でしょう(ちなみにキャストや演出、コメディ要素もギミックの一つだと考えています)。
ドラマ「となりのナースエイド」に恋愛要素はいらない問題
ドラマ「となりのナースエイド」に恋愛要素はいらないという意見があります。
- 純粋にミステリー(サスペンス)を楽しみたい
- 川栄李奈さんのファンなので彼女のラブシーンを見たくない
- 高杉真宙さんのファンなので彼のラブシーンを見たくない
このような理由により、ドラマ「となりのナースエイド」に恋愛要素はいらないという意見があります。
確かにミステリーや主演俳優のファンの方だと、恋愛要素のあるドラマ「となりのナースエイド」を見たくないですよね?
しかし筆者は、第5話または第6話以降から恋愛要素は少なくなり、反対に話数を重ねるごとにミステリー要素が強くなると考えています。
純粋にミステリー(サスペンス)を楽しみたい
ドラマ「となりのナースエイド」の原作は、医療ミステリー(サスペンス)です。
そのため、純粋にミステリー(サスペンス)を楽しみたいという意見があります。
原作ファンなら、ストーリーラインや設定をそのままにしてほしいと思うのは当然ですよね。
川栄李奈さんのファンなので彼女のラブシーンを見たくない
川栄李奈さんのファンなので、彼女のラブシーンを見たくないという意見があります。
川栄李奈さんのファンが、そう思うのも無理のない話ですよね。
これに関しては、川栄李奈さんが結婚されているので、本作にはゴリゴリのラブシーンはないと思います。
高杉真宙さんのファンなので彼のラブシーンを見たくない
高杉真宙さんのファンなので、彼のラブシーンを見たくないという意見があります。
高杉真宙さんのファンが、そう思うのも無理のない話ですよね。
これに関しては、主人公の川栄李奈さんが結婚されているので、本作にはゴリゴリのラブシーンはないと思います。
まとめ
こちらの記事では、となりのナースエイドは恋愛ドラマなのか解説しました。
- 総論:となりのナースエイドは医療サスペンス
- ドラマ「となりのナースエイド」の原作も医療サスペンス
- ドラマ「となりのナースエイド」には恋愛要素がたくさん
- となりのナースエイドは恋愛ドラマにできない根拠あり
- となりのナースエイドに恋愛要素はドラマのギミック
こちらの記事が、ドラマ「となりのナースエイド」を楽しむ手助けになれば幸いです。
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