- すずめの戸締りは面白い？
- すずめの戸締りのあらすじは？
- すずめの戸締りの感想を共有したい
- すずめの戸締りの考察をしたい
こちらの記事は、このような方に対して書いています。
「すずめの戸締まり」は、2022年に公開された新海誠監督によるアニメーションロードムービーです。本作では旅を通じて、少女の解放と成長が描かれています。
そのような訳で、こちらの記事では、すずめの戸締りのあらすじとネタバレなし感想を紹介します。
また映画好き歴45年の目線で、すずめの戸締りについて考察しているので、最後までご覧下さい（多分、世の中に出回っていない考察もあると思います）。
- すずめの戸締りの評価
- すずめの戸締りのあらすじ
- すずめの戸締りの感想
- すずめの戸締りのネタバレ考察
- すずめの戸締りの概要
- すずめの戸締りを視聴できる動画配信サービス
こちらの記事が、すずめの戸締りを楽しむきっかけになれば幸いです。
- すずめの戸締りの評価
- すずめの戸締りのあらすじ
- すずめの戸締りの感想
- すずめの戸締りの考察【ネタバレ注意！】
- すずめの戸締りの概要
- すずめの戸締りを視聴できる動画配信サービス
- まとめ
- すずめの戸締りの関連記事
すずめの戸締りの評価
すずめの戸締りの評価は、次の4つの項目に分けて行うことにしました。
▼すずめの戸締りの評価一覧
| 項目名 | 評価（☆5つで満点） |
|---|---|
| 脚本 | ☆★★★★ |
| 映像 | ☆☆☆☆☆☆☆☆（特別加算：3点） |
| 音楽 | ☆☆☆☆★ |
| キャスト | ☆☆☆☆☆ |
| 合計 | 18点 / 20点 |
この4つに分けて、すずめの戸締りを評価しました。
一見、ネットにおけるすずめの戸締りの評判は賛否両論みたいです。そのため、本ブログの筆者は気を引き締めて、すずめの戸締りを視聴しました。
そして公平かつ中立的に評価したところ、すずめの戸締りは評判ほど良くも悪くもない映画でした（だけど俳優陣の演技力や映像などによって、面白く視聴できる映画なのは間違いありません）。
大どんでん返しの都合上、第一幕で主人公の岩戸鈴芽について詳細な人物描写――説明――がありません。
そのため、1回目の視聴では岩戸鈴芽の人物像が分からず、彼女の常識外れた行動を理解できませんでしたし、鈴芽の考えや心境に共感できませんでした。
この点が、すずめの戸締りの弱点であり、残念な点でもあります。おそらく第一幕で主人公の岩戸鈴芽について、詳細な人物描写できていないことにより、大勢の方が彼女に共感できず嫌っている要因の1つになっているのではないでしょうか？
もう少しで、もっと素晴らしい作品になれた、本当に惜しい作品だと思います（テンポ良く物語は展開しますし、どんどん映画の世界に引き込まれる魅力が、この映画にあるのは間違いありません）。
ところで、それぞれの評価の詳細は下記をご覧下さい。
また、ところで、岩戸鈴芽が共感されず嫌われている理由について、もっと詳しく知りたい方は、下記のリンク先「すずめの戸締りの鈴芽が嫌いとか共感できないと言われている理由【脚本先行の作り方のせい】」をご覧下さい。
脚本（1点）
すずめの戸締りの脚本は1点です。
このような点数にした理由は、次の通りです。
- 主人公の人物描写が少なすぎる
- 他の登場人物についても説明が不十分である
- 設定のツメがあまい
- オープニングイメージとファイナルイメージが対になっていない
- 適切な台詞ではない箇所がある
このような理由により、すずめの戸締りの脚本は1点にしました。
とくに残念なのは、第一幕における主人公の岩戸鈴芽の人物描写がされていない点です（草太の手当てをしたり、ダイジンにエサを与えたりするだけでは、いくら何でも少なすぎます）。
そのおかげで、岩戸鈴芽を理解するのに手間と時間を要しました。
第一幕で主人公の人物描写をするのは、脚本や小説などの物語作りにおける基本中の基本です。それが出来ていないため、良い評価をすることができませんでした。
しかしテンポは良く、飽きずに最後まで視聴できる点は、優れていると思います。そして人を惹きつける魅力がある点も、とても素晴らしいと思いました。
辛口評価になってしまいましたが、良い映画を見せて下さり、ありがとうございました。次回作も期待しています。
映像（8点 / 特別加算：3点）
すずめの戸締りの映像は8点です。
この点数にした理由は、次の通りです。
- 背景が秀逸
- CGが素晴らしい
- CGキャラクター演出が凄い
- キャラクターデザインが良すぎる
- アニメーションがよく動く
- とにかく凄い
このような理由により、すずめの戸締りの脚本は8点にしました。眼福です。
音楽（4点）
すずめの戸締りの音楽は4点です。
映像が凄すぎて、音楽の印象がほとんどありません。
印象に残っているのは、芹澤朋也の鼻歌くらいです。ただ、神木隆之介さんの貴重な歌唱（か？）を聴くことができました。
そのため、すずめの戸締りの音楽は4点にしました。
キャスト（5点、特別加算5点）
すずめの戸締りのキャストの得点は5点です。
各俳優陣の演技力を楽しませていただきました。特に北村一輝さんと村上淳さんの演技は説得力があり、思わず感情移入してしまうほどでした。
このような理由により、キャスティングの採点しました。
多分、各俳優陣の演技力と演出により、脚本では描かれていない登場人物の魅力を引き出せていたのではないでしょうか？
すずめの戸締りのあらすじ
すずめの戸締りのあらすじは次の通りです。
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽（すずめ）は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。 彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、 ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。 なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。
扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、 草太は扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”として旅を続けているという。 すると、二人の前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。
「すずめ すき」「おまえは じゃま」
ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、 草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまう―！ それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。 逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、 すずめは慌てて追いかける。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。 不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、 日本列島を巻き込んでいくすずめの”戸締まりの旅”。 旅先での出会いに助けられながら辿りついたその場所で すずめを待っていたのは、 忘れられてしまったある真実だった。
すずめの戸締りのあらすじは、このような内容です。
すずめの戸締りの感想
すずめの戸締りを見た感想は、次の通りです。
- 感想1：映像が最高！
- 感想2：ダイジンがかわいい
- 感想3：ダイジン、かわいそう
- 感想4：イス草太が面白い
- 感想5：松村北斗さん上手すぎる
すずめの戸締りを視聴して、このような感想を抱きました。
脚本の出来は良くありませんが、なぜか全編通して非常に楽しく視聴できました。
多分、映像や俳優陣の演技力、テンポの良さ――映画「ゴーストバスターズ / アフターライフ」と同じ工夫がされているようです――など本作には、たくさんの魅力があるからだと思います。
ただし、巨大災害を感動的なかたちで消費するという点について、新海誠さんに賛同している訳ではありません。
ところで、それぞれの詳細は下記をご覧下さい。
感想1：映像が最高！
すずめの戸締りの映像は最高だと思いました。
そのように感じた理由は次の通りです。
- 背景が秀逸
- CGが素晴らしい
- CGキャラクター演出が凄い
- キャラクターデザインが良すぎる
- アニメーションがよく動く
- とにかく凄い
このような理由により、すずめの戸締りの映像は最高だと思いました。
感想2：ダイジンがかわいい
すずめの戸締りを視聴し、ダイジンをかわいいと思いました。
そのように感じた理由は次の通りです。
- かわいい理由1：見た目（デザイン）
- かわいい理由2：声
- かわいい理由3：しぐさ
このような理由により、すずめの戸締りダイジンはかわいいと思いました。ダイジンの見た目に、山根あんさんの声がマッチしていて、とても魅力的でした。
感想3：ダイジン、かわいそう
すずめの戸締りを視聴し、ダイジンがかわいそうだと思いました。
先述の通り、ダイジンはかわいいキャラクターです。そんなキャラクターが酷い目にあうとかわいそうに思います。
ダイジンのかわいい声で、切ない台詞を言われると、胸が苦しくなります。
このような理由により、すずめの戸締りのダイジンをかわいそうに思いました。
感想4：イス草太が面白い
すずめの戸締りを視聴し、イス草太が面白いと思いました。
あのイケメン草太がイスになるだけでも面白いのに、滅茶苦茶コミカルな動きをします。しかも声は、イケメンのままという見た目とのギャップに笑わされてしまいます。
このような理由により、すずめの戸締りを視聴し、イス草太が面白いと思いました。
感想5：松村北斗さん上手すぎる
すずめの戸締りを視聴し、松村北斗さんのアフレコが上手すぎると思いました。
声は良いし、声の演技は上手だし、タレントさん特有の違和感や酷さなんて全くありません。
松村北斗さんには、もっと声優の仕事をしてほしいくらいです。
このような理由により、松村北斗さんのアフレコが上手すぎると思いました。
すずめの戸締りの考察【ネタバレ注意！】
すずめの戸締りに関して、考察するのは次の通りです。
- 考察1：岩戸環は鈴芽のシャドウ
- 考察2：ダイジンはフールウィズ
- 考察3：すずめのだいじとダイジン
- 考察4：すずめは天性の閉じ師？
- 考察5：「君が心をくれたから」とよく似たテーマ
これらについて考察します。
考察1：岩戸環は鈴芽のシャドウ
叔母さんの岩戸環は、鈴芽のシャドウです。
シャドウとは、主人公の正反対の価値観を持っている登場人物のこと。そのため、岩戸環は鈴芽を連れ戻そうとします。また、あるシーンで鈴芽と衝突するという訳です。
つまり、岩戸環の行動は登場人物の役割によって、ある程度決められたものと言えます。
考察2：ダイジンはフールウィズ
ダイジンは、フールウィズ（おバカな賢者）です。
フールウィズは引っ掻き回し役として、主人公や物語を誘導します。賢者には見えない姿をしてますが、賢者と同じ役割を担っています。
そのため、ダイジンは草太を要石に変えたり、後ろ戸に導いたりするのです。
ところで、ダイジンについて知りたい方は、下記のリンク先「【すずめの戸締り】猫ダイジンの正体と目的そして役割に迫る！」をご覧下さい。
考察3：すずめのだいじとダイジン
ダイジンの名前の由来は、大臣と大臣です。このことについて新海誠監督は、そのように説明されています。
ただ、鈴芽は後ろ戸を閉じる旅を通して、大事なものを探していました。その象徴――あるいは道しるべとして、すずめのだいじを見つけます。
このことより、「ダイジンも『鈴芽にダイジなことを気づかせる』ものだったのではないか」という考えが浮かびました。
お察しの通り、これは言葉遊びです。しかし、ダイジンの登場人物としての役割がフールウィズであるため、この考えは必ずしも見当違いではないように思えます。
ところで、ダイジンについて知りたい方は、下記のリンク先「【すずめの戸締り】猫ダイジンの正体と目的そして役割に迫る！」をご覧下さい。
考察4：すずめは天性の閉じ師
鈴芽は、天性の閉じ師なのでしょうか？
劇中では、「人が生涯にくぐれる後ろ戸は一つだけ」と説明されていました。
とことが、鈴芽は複数の後ろ戸をくぐります。
多分、これは幼少時代の体験によって、鈴芽の「〇生観」が曖昧になっているからではないでしょうか？
その証拠に物語が進むと、複数の後ろ戸をくぐれなくなります（そのため鈴芽は、幼少時代にくぐった後ろ戸を探しに生まれ故郷に向かうという訳です）。
劇中内の「ある出来事」がきっかけで、恐れていなかった〇を鈴芽は恐れるようになります。つまり、生きたいと思い始めたため、鈴芽は複数の後ろ戸をくぐれなくなったという訳です。
このように考えると、鈴芽が複数の後ろ戸をくぐることができたこと、物語の途中から複数の後ろ戸をくぐれなくなることは説明はつきます。
しかし後ろ戸を閉めたり、要石をさせる理由は未だ分かりません。
その辺のことは、原作小説に書かれているのでしょうか？
考察5：「君が心をくれたから」とよく似たテーマ
すずめの戸締りとドラマ「君が心をくれたから」のテーマは、よく似ていますよね。
すずめの戸締りのテーマは、「〇を恐れない主人公が、後ろ戸を閉じる旅を通じて、〇を恐れ生きたいと思うようになる物語」です。
一方、ドラマ「君が心をくれたから」のテーマは、「生きることを後ろめたく思っている主人公が、奇跡を通じて生きたいと思うようになる物語」です。
よく似たテーマなのに、劇中で起きるイベントが違うだけで、全く印象の違う作品になるのが面白いですよね。
ところで、ドラマ「君が心をくれたから」が気になった方は、下記のリンク先「君が心をくれたから カテゴリーの記事一覧」をご覧下さい。
また、ドラマ「君が心をくれたから」を視聴したい方は、下記のリンク先「FOD」あるいは「Tver」、「Amazonプライム」に進んで下さい。
すずめの戸締りの概要
すずめの戸締りの概要を表にまとめました。
▼すずめの戸締りの概要表
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2022年11月11日 |
| 収入 | 149.4億円 |
| 監督 | 新海誠 |
| 脚本 | 新海誠 |
| 出演者 | 原菜乃華、 松村北斗（SixTONES）、 深津絵里、 染谷将太、 伊藤沙莉、 花瀬琴音、 花澤香菜、 神木隆之介、 松本白鸚 |
| 音楽 | RADWIMPS、陣内一真 |
| ジャンル | 金の羊毛、難題に直面した平凡な奴、バディとの友情 |
| 主な舞台 | 宮崎県 |
| 原作の有無 | あり。新海誠「すずめの戸締り」 |
| ワクワク要素 | ☆★★★★ |
| ホラー要素 | ☆☆☆☆☆ |
| ハラハラ要素 | ☆★★★★ |
| 泣ける要素 | ☆★★★★ |
| アクション要素 | ☆☆☆☆★ |
すずめの戸締りの概要は、このような感じです。
すずめの戸締りを視聴できる動画配信サービス
すずめの戸締りを視聴できる動画配信サービスは次の通りです。
▼すずめの戸締りを見られる動画配信サービス一覧
| 項目名 | 配信状況 | 無料期間 | 月額料金 |
|---|---|---|---|
| Amazonプライム |
◎500円～ | なし | 600円（税込） |
| Apple TV | ◎509円～ | 7日間 | 900円（税込） |
| Hulu | ◎550円～ | なし | 1,026円（税込） |
| YouTube | ◎500円～ | なし | なし |
| U-NEXT | ◎550円～ | 31日間 | 2,189円（税込） |
これらの動画配信サービスで、すずめの戸締りを視聴できます。
まとめ
こちらの記事では、すずめの戸締りのあらすじとネタバレなし感想考察【】を紹介しました。
- すずめの戸締りの評価
- すずめの戸締りのあらすじ
- すずめの戸締りの感想
- すずめの戸締りのネタバレ考察
- すずめの戸締りの概要
- すずめの戸締りを視聴できる動画配信サービス
こちらの記事によって、すずめの戸締りを楽しんでいただければ幸いです。
すずめの戸締りの関連記事
すずめの戸締りの関連記事は次の通りです。
