- 「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった理由を知りたい
- 「魔女の宅急便」の原作もジジは喋れないの?
- 「魔女の宅急便」ジジの最後の台詞は何だろう?
こちらの記事は、このような方に対して書いています。
ジブリ映画「魔女の宅急便」では、途中から黒猫のジジは喋れなくなります。
このことに関してネットでは、そもそもジジは話せなかったとか、キキが大人になった等と噂されているようです。
そのような訳で、こちらの記事では、「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった理由を紹介します。
またジジの最後の台詞「ニャー」の意味も考察しているので最後までご覧下さい。
- 「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった本当の理由
- 「魔女の宅急便」の原作では喋れるジジ
- ジブリ映画「魔女の宅急便」でジジが最後に喋った人間の言葉
- 「魔女の宅急便」ジジの最後の台詞を考察
- ジブリ映画「魔女の宅急便」のジジの解釈は自由でOK!
こちらの記事によって、ジブリ映画「魔女の宅急便」を楽しんでいただければ幸いです。
- 「魔女の宅急便」ジジが喋らなくなる時期
- 「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった本当の理由
- 「魔女の宅急便」の原作では喋れるジジ、ジブリ映画では喋れないジジ
- ジブリ映画「魔女の宅急便」でジジが最後に喋った人間の言葉
- ジブリ映画「魔女の宅急便」ジジの最後の台詞を考察
- ジブリ映画「魔女の宅急便」のジジの解釈は自由でOK!
- 「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった理由まとめ
- ジブリ映画「魔女の宅急便」の関連記事
「魔女の宅急便」ジジが喋らなくなる時期
ジジが言葉を話さなくなる時期は、キキがトンボと交流し始める頃です。
なんの前触れもなく、突然ジジは話さなくなります。
そして、それ以降ラストシーンまで、ジジは言葉を話さずキキと会話をすることはありません。
言葉を話さなくなったジジを見て、おそらくキキのように寂しさや喪失感を感じた方は多いいことでしょう。
「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった本当の理由
「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった理由は、ジジに問題があるのではなく、キキの変化によるものでした。
そして、ジブリ映画と原作では、その理由は異なります。それぞれの詳細は下記をご覧下さい。
ジジが喋れなくなった理由1:ジブリ映画の場合「キキが変わったから」
ジブリ映画「魔女の宅急便」における、ジジが喋れなくなった理由は、キキが変わったからです。
そして、これは筆者の妄想ではありません。これは、宮崎駿監督による回答です。
『魔女の宅急便』公開時のトークショーの際、「なぜジジの言葉をキキは分からなくなってしまうのか」と質問され、次のようにコメントされています。
「ジジの声が聞こえなくなった理由は、ジジが変わったからではなく、キキが変わったからである。そもそもジジの声はもともとがキキ自身の声であって、キキの成長に合わせてジジの声が必要なくなってしまったのだ」
このようにキキが変わったため、もう一人の自分であるジジと会話できなくなったという訳です。
そう言えば、ジジの台詞の多くは、キキの呼びかけに対する返事やキキの言動に対する反応でした。劇中では、ジジ自ら意見することは殆どありません。
このことよりもジジとの言葉は、キキの心の声とだということが分かります。
つまりキキはジジとの会話を通して、自分の気持ちや考えを確認したり、整理したりしていたという訳です。
ところがコリコの町での暮らしに慣れたり、知り合いが増えたことにより、キキはジジを必要としなくなったのでしょう。
特に何でも相談できるウルスラ、自分とは価値観の違うトンボの存在は、キキにとって精神的に大きな支えになったと考えられます。
このようにキキが変わったため、もう一人の自分であるジジと会話できなくなったようです。
ジジが喋れなくなった理由2:原作の場合「キキが恋をしたから」
「魔女の宅急便」の原作における、ジジが喋れなくなった理由は、キキが恋をしたからです。
そして、これは筆者の妄想ではありません。これは、角野栄子先生による回答です。
原作には、「魔女が恋をすると一緒にいる黒猫としゃべれなくなる」と、はっきり書かれています。
そして、「魔女が誰かに恋をするということは、新しい相手を見つけた証拠」であるため、キキはジジと話せなくなるようです。
これは、とても素敵な設定ですよね? 男性の宮崎駿監督には、とうてい作れない設定だと思います。
このように原作では、キキがトンボに恋したことにより、ジジと話せなくなります。
余談ですが宮崎駿監督のコメントによると、ジブリ映画「魔女の宅急便」のキキはトンボに恋をしていません。この違いが分かると、よりジブリ映画「魔女の宅急便」を楽しめますよ。
「魔女の宅急便」の原作では喋れるジジ、ジブリ映画では喋れないジジ
ところで、ジジが喋れなくなる期間も、原作とジブリ映画で違います。
ジブリ映画「魔女の宅急便」では、最後までジジは話せません。しかし、原作のジジは一時的に話せなくなるだけで、それ以降また話せるようになります。
ジブリ映画でジジが最後まで喋れない理由
ジブリ映画でジジが最後まで喋れない理由は、先述の通りキキに相談相手ができたからです。
ウルスラやトンボ等と仲良くなるまで、キキには相談相手がいませんでした。そのため、自分の考えや気持ちを整理する際、自分の心の声――ジジ――と会話していました。
ところが、ウルスラやトンボのように相談相手ができたことにより、自分自身で考えや気持ちを整理する――自分の心の声であるジジと会話する――必要がなくなります。
そのため、ジブリ映画「魔女の宅急便」では、最後までキキはジジと会話できなかったという訳です。
原作でジジが喋れる理由
「魔女の宅急便」の原作で、ジジが再び喋れるようになります。
角野栄子先生は、「魔女が誰かに恋をするということは、新しい相手を見つけた証拠」であるため、「魔女が恋をすると一緒にいる黒猫としゃべれなくなる」と明言されています。
ところが、ジジは再び喋れるようになるということは、設定が変わったからでしょうか?
筆者は、原作を未読なので明確な答えを知りません。
ただ第4巻の次の一説より、キキの恋は愛に変わったため、再びジジと話せるようになったと考えました。
「わたしのこと、すき?」
「もちろん」
「ほんと?」
「ほんと」
「愛してる?」
「もちろんだよ」
引用元:魔女の宅急便第4巻
第4巻でキキとトンボは、このような会話をしています。
このやり取りより、キキは「恋している」というよりも、トンボを「愛している」と考えられます。
角野栄子先生は、「魔女が恋をすると一緒にいる黒猫としゃべれなくなる」と言われていますが、「愛する」とは言っていません。
つまり第4巻の出来事を通して、キキの恋は一気に「愛」に変わったため、再びジジと会話できるようになったと考えられるという訳です。
ただ、これは筆者の想像の話です。そのため、確かな答えではありません(原作に答えがあるかもしれませんし)。
そのため、このことに関しては読者が自由に想像の羽を広げれば良いと考えています。
そう考えるのは、角野栄子先生が読者に想像してほしいため、テーマを決めず作品を書かれているからです。
そのため、「ジジが再び喋れるようになったのは、絶対に〇〇だ」のような決めつけは無粋だと思いました。
そのため、ジジが喋れなくなった理由は、読者の数だけあっても構わないと考えています。
ところで魔女の宅急便の原作とジブリ映画の違いについて、詳しく知りたい方は下記のリンク先「魔女の宅急便原作本とジブリ映画の13個の違い【どこよりも詳しく解説】」をご覧下さい。
ジブリ映画「魔女の宅急便」でジジが最後に喋った人間の言葉
ジジが最後に人の言葉をしゃべったのは、キキがトンボへの配達に行く直前のシーンです。
白猫と仲良くなったジジが、「リリーっていうの。今行く」とキキに白猫を紹介し、リリーのもとへ行きます。
何となくキキとジジが、別々の道を歩き始めた印象のある台詞ですよね?
その後、風邪をひいて寝込んでいたキキが元気になり、ジジは帰って来ます。しかし、それ以降、ジジが人の言葉を話すことはありませんでした。
ジブリ映画「魔女の宅急便」ジジの最後の台詞を考察
キキがトンボを飛行船から助けた後、ジジが彼女の肩に飛び乗り「ニャー」と鳴きます。これがジブリ映画「魔女の宅急便」における、ジジの最後の台詞です。
この「ニャー」は、人間の言葉だと何と言っていたのでしょうか?
この件について次の3通りを紹介します。
- ジジの最後の台詞考察1:本ブログの筆者
- ジジの最後の台詞考察2:ネット上の意見
- ジジの最後の台詞考察3:北米版のアテレコ
それぞれの詳細は下記をご覧下さい。
ジジの最後の台詞考察1:本ブログの筆者
個人的には、最後の「ニャー」は労いや心配をしていると考えました。
例えば「お疲れ様」や「ケガはない?」のような。
このように本ブログの筆者は考えました。
だけど「お帰り」も良いかもしれませんね。
ジジの最後の台詞考察2:ネット上の意見
ネット上では、最後の「ニャー」はキキを褒め称えているという見解が多いようです。
- すごい!
- よくやったね!
- おめでとう!
このようなことを、ジジはキキに伝えていたという見解が多いようです。
それともテレビのカメラに向かって、「キキはすごいんだよ!」と自慢しているのかもしれませんね。
ジジの最後の台詞考察3:北米版のアテレコ
実を言うと北米版のジブリ映画「魔女の宅急便」では、この「ニャー」に「Kiki, can you hear me?(キキ、聴こえてる?)」とアテレコされています。
北米版では、原作のように再びキキとジジが会話できるようになるという結末にアレンジされていました。
多分、アメリカの文化背景を考えて、再びジジに喋らせたと考えらます。
この場合、脚本が壊れていしまいますが、個人的にはジジに喋ってほしいので、北米版の方が好きですね。
視聴者に解釈をゆだねる終わり方より2人がまた話せるようになる方が視聴者ウケしやすいのでしょう。
ジブリ映画「魔女の宅急便」のジジの解釈は自由でOK!
個人的には、ジブリ映画「魔女の宅急便」のジジが喋れなくなった理由は、視聴者それぞれの自由で良いと思います。
その方が、原作者である角野栄子先生も喜ばれると思うからです。
原作者の角野栄子先生は、作品のテーマを聞かれても「ない」と答えられるそうです。
そう答えることにより、読者の方に色々と想像してほしいと思われています。
一応、ジジが喋れなくなった理由は、ジブリ映画「魔女の宅急便」には、宮崎駿監督による公式の設定があります。
しかし角野栄子先生のご意見を考えると、公式の設定よりも視聴者の貴方が楽しむことが一番だと思います。
「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった理由まとめ
こちらの記事では、を紹介しました。
- 「魔女の宅急便」ジジが喋れなくなった理由
- 「魔女の宅急便」の原作では喋れるジジ
- ジブリ映画「魔女の宅急便」でジジが最後に喋った人間の言葉
- 「魔女の宅急便」ジジの最後の台詞を考察
- ジブリ映画「魔女の宅急便」のジジの解釈は自由でOK!
こちらの記事が、ジブリ映画「魔女の宅急便」を楽しむきっかけになれば幸いです。
ジブリ映画「魔女の宅急便」の関連記事
ジブリ映画「魔女の宅急便」の関連記事は次の通りです。